2024年05月14日

Back To The Future

Back To The Future
 
Muti.jpg
 
 この間の母の日に以前カラー化した母の写真をiPad に入れたアルバムで見ていたら、昔観た映画”Back To The Future “を思い出してしまった。

 マイケル・J・フォックス扮する若者マーティーがタイムマシンに乗って時を遡り結婚前の母親に出会う、という事から物語は始まる。その時代に行くとさえない青年だった父は母の関心を引くどころか、母は目の前に現れたマーティーに恋心を抱いてしまう。

 このままいくと、母が父と結婚しなければ自分は生まれず未来が変わってしまうと一緒にタイムスリップをしてきたドクに忠告され、マーティーは何とか父と母が結ばれるように腐心する、というのが映画のあらすじ。未来を変えることをしてはいけないというタイムマシンものにありがちなお約束だけれど、この映画のストーリーは実によくできている。

 ぼく位の歳になると人生を遡って俯瞰してみると、いくつかのところで人生の大きな岐路に立っていたという時点が今は見えてくる。もちろん人生自体が言ってみれば選択の連続なのだけれど、その中でもその後の人生を大きく左右する選択や岐路のようなものが見え隠れしてくる。その選択肢や出会いがちょっとズレても今の状況は大きく変わっている、ということも。

 中には自分で意識して選択したものもあるけれど、その多くは人との出会いとか巡り合わせで自分だけではどうにもならないことも多い。例えば父母の出会いといったものはその最たるものかもしれないけれど、子供にはなす術もないしぼくもそうだけれどその出会いの仔細さえ知ってはいない。

 母の日に、少女時代の母の写真を見ながら、この少女の選択がちょっとでも違ったものになっていたら今はどうなっていたのだろうか…などと思ったりした。人それぞれにそれぞれの"Back ToThe Future"があるような…気がする。

 
carne.jpgInkyoismlogo.gif 

 

 *母は大正九年(1920年)の生まれだったのでこの写真は16歳の頃で昭和十一年(1936年)頃のものと思われます。1936年といえばイギリスでは1月にジョージ5世が死去、エドワード8世が即位しましたが、同年12月10日には王位よりシンプソン夫人を選び退位しました。

 

また日本では2月に二二六事件が勃発、7月にはスペイン内乱が勃発するなどそれからの長くて暗い時代への足音が迫っていた時でした。そういう時代背景の中での一人の少女のポートレートとして見ると自分の母ならずとも感慨深いものがあります。

 

 

posted by gillman at 09:49| Comment(7) | 新隠居主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月11日

レオの納骨

レオの納骨
 
IMG_1231.JPEG
 

 朝から夏のような天気。今日は前からお寺さんに頼んでおいたレオの納骨の日なので昼前にずっとウチの居間の出窓に置いておいたレオの骨壺をもってカミさんと谷中のお寺にいった。

 お寺で住職さんに挨拶をして墓所に行くと、係りの人がすでに墓石の蓋を開けて納骨する準備がしてあった。いくら猫だからといって、こちらが勝手にお墓の蓋を開けて骨壺を入れるわけにはいかない。やっぱりそこらへんはお寺のしきたりがあるのでそれはもちろん尊重しければならない。

 蓋を開けるとそこには先に葬ったモモの小さな骨壺があってその隣に並べてレオを置いた。狭い石室の中に小さな骨壺が肩を寄せるように並んでいる。もっと早く持ってこようと思ったけどなかなか踏ん切りがつかないでとうとう連休明けになってしまった。これで少しほっとしたけど、寂しさも増した。

 お寺をでると、今日は土曜日という事もあって御殿坂を昇ったお寺の前の通りには外国の観光客が多い。谷中はどういうわけか欧米系の観光客が多く、今日は団体の観光客も何グループか見かけた。いつものように佃煮屋さんで富貴豆と昆布の佃煮を買ってそば屋に。

 これもあいも変わらず卵焼きと盛りそば。それに今日は桜エビのかき揚げがあったのでそれも頼む。店の中にも欧米系の観光客が二組。一組には通訳ガイドがついていてそばの食べ方を盛んに説明していた。天気はいいが、やっぱりなんか寂しいなぁ。


 IMG_1217.JPEGIMG_1222.JPEGIMG_1227.JPEG
 

catlife_tampopo.gif
 

 IMG_1242.JPG
いつものおそば屋さんで食べた桜エビのかき揚げは、サクッとして優しい味でまさに春の味がしました。
  

and also...
あれから一年
 

posted by gillman at 14:47| Comment(5) | 猫と暮らせば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする