2022年08月06日

新米見習い主夫 半年後

新米見習い主夫 半年後
 
recipeRS.jpg
 
 去年の暮カミさんが銀座で転倒して腕を骨折して料理が出来なくなって急遽ぼくが新米見習い主夫としてキッチンに立つようになって半年ちょっとが経った。いきなりお節料理というのはきつかったけれど、それからはカミさんについて教わりながら先日やっと100メニュー目を作った。

 最初はとにかくご飯味噌汁が最低限できるようにすることが肝心だったけれど、それはなんとか。もちろんもっと欲を言えばその次には、より美味しいご飯が炊けるように、よりバラエティに富んだ味噌汁が作れるようにという段階はあるのだろうけど、それはおいおいと…。

 教わるたびに簡単なメモと後でイメージが湧くように写真を撮っておいたのだけれど、気が付いたらその写真も300枚以上になっていた。毎日というのは、大変なことなんだなぁ。最初は中々手順が頭に入らなかったけれど、そのうちいくつかの共通する作業プロセスが、例えば油で炒めてから煮るなど、そういうことが分かってくると次はこうかなという予想がつくようになるのがありがたい。

アイントップフ02.JPG
 骨折したカミさんの腕も前よりは動くようになって、逆にぼくの右手の腱鞘炎が長引いてしまい最近は二人でメニューを分担して作ることも多い。どうやら味噌汁とか中華系のメニューはぼくの担当になりそう。少し余裕が出て来たのでこの間はドイツの家庭料理であるEintopf(アイントプフ)という具入りスープみたいなものを作ってみた。

 昔、若い頃ドイツにいる時Mensa(メンザ)と呼ばれる大学の学食で一番お世話になったメニューで値段も安かった。アイントップフというのは「一つの鍋」ということだから野菜やソーセージのこま切れを鍋に放り込んで煮たもので、感じとしてはポトフの具を小さく切って作ったような感じだ。カミさんの評判も悪くなかったのでウチの定番メニューになりそうだ。

ナスのグラタン03.jpeg
 
 作っているうちに食べるのとは別に作るのが楽しいメニューも出てくる。今のところナスのグラタンを作るのが気に入っている。失敗が無いのもあるけど、手をかけた料理っぽくてまた家人が美味しく食べているのをみるのが楽しくなるメニューでもある。

 最近は作るのが二回目以上のメニューも増えて来たので少しアレンジを加えてみたり、それで失敗してみたり…。今はCoockPadとかDelish Kitchenとかネット上で動画でも見られる便利なアプリもあるので新しいレパートリーにトライするのも、しやすくなった。昔からスーパーに行くのは好きだったのだけれど、最近はカミさんと行くとメニューを考えながら食材を買うということも少しづつ覚えだした。

 でも、もちろん冷蔵庫を開けて有り合わせのものでいくつかのメニューを組み立てるという上級技はまだできない。今でも毎日の献立はカミさんに決めてもらっているのが現状だけれど…。いつかは、冷蔵庫を開けたら献立が浮かんでくるという風になると良いのだけれど。それに嗅覚もダメだから、いまだに新米主夫の域は出ていない。
 

ナスのグラタンと豚しゃぶサラダ食卓.JPEG
 


北斎漫画01.jpg
Inkyoismlogo.gif
 *メニューの写真はアイウエオ順に並んでいるので漢字の名前の和食がはみ出してしまって入っていませんが、そこそこの和食メニューもやってはいるんですが…。
 

and also...
posted by gillman at 19:30| Comment(14) | 新隠居主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日が集まると、見事なお料理本のようです、ラーメンからクリームシチュー、パエリア、エビチリと多彩、、暫し私の毎日を反省しております、楽しんで作ってみえる、お二人で、良いですね。骨折の順調なご回復でありますように、腱鞘炎も拗らせることなくすみますように
Posted by engrid at 2022年08月06日 20:56
素晴らしいお話。奥様の骨折は災難でしたが、これほど料理をするようになったのはすばらしい怪我の功名です。本来男性の方が料理に関してはいいセンスを持っていると思います。固定観念にとらわれない発想が美味しお料理になるんですね。この素敵な関係がますます進化しますよう願っています。
Posted by JUNKO at 2022年08月06日 21:05
いろんな料理が並んで、奥様も嬉しかったでしょうね。
早く完治しますように。
治っても、お料理を楽しく続けられるといいですね。
Posted by めぎ at 2022年08月06日 21:29
色々なお料理に挑戦されていて素晴らしいです!
奥様が完治された後もこのまま分担してお料理されると
お買い物も更に楽しくなるに違いないです^^
Posted by kuwachan at 2022年08月06日 22:35
バーミキュラにしてからご飯が美味しくなりました。
炊飯器でこんなに違うものかとビックリ。無水ポトフもできます。
重いのが難点ですが、おすすめです。
Posted by gop at 2022年08月07日 00:20
ドイツの方に会うと、お宅のアイントプフはどういう風に作りますか?
と聞くのが、わたしの定番です。
それはもう、皆さん目を輝かせて、作り方を教えてくださいます。
家々で特徴のあること、それにも驚きますねえ。
Posted by ナツパパ at 2022年08月07日 10:13
毎日ですか
それは大変な事ですね。
慣れていないことですしね。
Posted by 八犬伝 at 2022年08月07日 11:52
レパートリーが広いですね。
毎日作るようにしていますがレパートリーはあまり増えないです。
Posted by としぽ at 2022年08月07日 15:29
お野菜たっぷりのアイントプフがとても美味しそうです。
共働き&猫の邪魔を免罪符に手抜きのチン!料理ばかりなのがお恥ずかしい限りです。
とくにコロナ禍で食料品買い出しを週1回と決めてからは、1週間のメニューもほぼ固定です^^;
Posted by ゆきち at 2022年08月07日 16:15
素晴らしい!習うより慣れろって事なんでしょうね。
私は100もレパートリーあるかな?と心配になって来ました。
新婚時代は毎日メニューを記録していましたが、そのノートを以前の家に置いて来ちゃいました。
Posted by 親知らず at 2022年08月07日 16:54
ビーフストロガノフ、ブイヤベース・・・惚れ惚れ。
日々の積み重ねって大事なんだなと、改めて思いました^^。
作れる体調・体力があること、食べてくれる人がいること、ありがたく嬉しいですよね。
Posted by Inatimy at 2022年08月07日 21:27
素晴らしいですね 
わたしは毎日似たようなものばかり作っているので、ちょっと反省^^;
Posted by rannyan at 2022年08月09日 12:34
素晴らしいです。美味しそうだしメニューも豊富だし。私も毎日毎食自分で作っていますが、とても自慢出来るものは作れません。でも、美味しいです。野菜の美味さに助けられています。
Posted by モリガメ at 2022年08月09日 15:12
お料理をするきっかけが奥様の骨折というのは大変でしたね。
でも少しずつスキルアップして、それを楽しめているのが素晴らしいと思いました。
お料理写真も圧巻ですね。自分は外食するとお料理をスマホで撮ったりしますが、自作料理も撮ってみようかな・・・
Posted by imarin at 2022年08月12日 13:42
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